愛する者だけが与えられるもの

アメリカの心理学者ポール・ライトは、友人で出会ったパートナーが与えてくれるものの大半はたいして重要ではなく、何よりも、友人や愛する者だけが与えられる売り買いできない利益が関係を維持させているのだ、と主張しています。

ソックスを洗濯したり、夕食を作ったり、庭を掘ったりすることは誰にでもできるけれど、それはあなたに感謝の念は抱かせても、あなたを彼らに感情的に引きつけることができるとは限りません。あなたをとてもよく理解している人しか、あなたに自信を持たせ、自分は価値ある人間なのだと再認識させてくれることはできないのです。

そんな人は簡単に取り替えられはしません。つまり、対人関係の中で最も重要な報酬は、特別な誰かに依存しているという関係と切り離すことができないものなのです。私たちは、生物学的に、かけがえの関係を築くように作られています。一歳になる前の赤ん坊の大半に、そのパターンをはっきりと見ることができます。

赤ちゃんは、自分の面倒をみてくれる人への愛着を示すと同時に、その他の人間への不信感と拒絶をあらわします。この選択能力は、長い幼児期の依存期間中必要な、面倒を見てくれる人物との絆を維持し、親密性による喜びの幼児体験を与えます。

赤ちゃんが愛着を持っていた人と離ればなれにされると、さまざまな問題が生じます。もし離ればなれの期間が非常に長く、関心や優しさを受けられないという状況が同時に起こっていると、成長してから対人関係に問題を生じることになるかもしれません。

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